下眼瞼の手術

目の下のたるみ・クマ取り手術

 

目の下のクマや目袋と呼ばれるふくらみは、不健康で疲れた印象を他人に与えることがあります。その他にも、目袋の下の半円状の深い溝、頬脂肪の下垂、ゴルゴ線など様々な老化のサインが存在します。ミッドフェイスと呼ばれるこのエリアは、治療がとても難しいと言われる場所です。

当院で行っているハムラ法をベースとした目の下手術では、脂肪や膜、靭帯の処理や皮膚切除などを行うことで根治的な改善が期待できます。メーラーリフトや骨膜リフトなどのミッドフェイスリフトを組み合わせることも可能です。

脱脂、裏ハムラ、表ハムラの3つの手術を具体的にご紹介していきましょう。

 

BR CLINIC GINZAの目の下手術はこんな方におすすめです

  • 目袋のふくらみが目立ち、気になる
  • 目袋の下に深い溝があり、いつも疲れて見える
  • 目の下の手術は怖いから経験豊富なクリニックで傷跡もダウンタイムも最小限にしたい。
  • 子供の頃から気になっていて早く治したい。 まだ若いし、何十年も先のことを考えて手術してくれるクリニックがいい
  • 注入治療やハイフを何回もやったけど結局改善しなかった。 もっとしっかりと治したい。 
  • 思い切って根本的な治療で、この先何十年も綺麗でいたい
  • 他院フィラー注入治療で失敗されたシコリを除去した上で、綺麗にたるみも取りたい
  • どうせ切るなら頬のリフトアップ(ミッドフェイスリフト)も組み合わせて、できることは一度に済ませたい
  • ヒアルロン酸の不自然な涙袋でなく、自然な涙袋がほしい。
  • お手軽な”脱脂+脂肪注入”でシコリになるのは嫌
  • ただの脱脂で脂肪を取られすぎて将来窪み目になるのは嫌
  • 他院で失敗された脱脂、裏ハムラ、ハムラの修正をしたい
  • 表ハムラ、裏ハムラで涙袋を綺麗に残してくれるクリニックがいい

★経結膜脱脂術

最もお手軽な方法です。 巷では”クマ取り手術”などと呼ばれているようですが、正確にはクマは取れません。比較的経験の浅い医師でも施術が可能なため、多くの全国展開の美容チェーンで埋没法や糸リフトと並んで主力の治療となっています。

眼窩隔膜やLockwood靭帯の弛緩により、目の周りのクッションである眼窩脂肪組織が飛び出し、目袋として目立ってきます。この目袋のボリュームを減らす手術になります。下まぶたをひっくり返し、粘膜を切開して隔膜に窓を開けて、飛び出た分の眼窩脂肪を摘出します。眼窩脂肪は3つもしくは2つの区画に分かれており、バランス良く摘出していきます。

術後は膨らんだ風船がしぼむ理屈で、小じわが増えます。基本的に脂肪は取りっぱなし、膜の穴は開けっ放しの手術で補強操作はありませんから、目の下はいずれまた膨らんできます。また眼窩脂肪の取りすぎは将来的に上まぶたが窪んでしまう可能性があります。目のまわりをぐるっと取り囲んでいる脂肪ですから、下まぶたで飛び出している分は上まぶたで凹んでいるわけです。安易なクマ取り手術には慎重になるべきです。

靭帯によるハの字の深い溝(Tear trough)に対する治療効果はありません。眼窩脂肪の取りすぎではむしろこの溝が際立ち、逆にやつれた印象になる可能性があります。眼窩脂肪が取られすぎたケースの再建は基本的に難しいと思ってください。
リスクばかり述べているようですが、適応を選べばダウンタイムも少なく大変優れた手法です。名医もたくさんおられます。しかし決して万能では無いということをご理解いただきたいと思います。

比較的簡単で安価で、全国どこでも気軽に受けられるメリットはあります。
しかし多くのクリニックで美容外科医の入門編という位置付けの手術ですから、酷い凹凸・左右差や脂肪を取られすぎて逆に老け込んだなどの後遺症相談も少なくありません。執刀医選びは慎重に行なってください。”自称”名医による派手なSNSと手術の技量は全く相関しません。画像詐欺も多いと聞きます。クマ取り安売りキャンペーンは”練習台募集”の場合が
あります。安易に飛びついて後悔しないことです。

また脂肪注入との組み合わせは数ある選択肢の一つに過ぎません。
必ずしも必要はありませんし、適応が無い場合も多いです。
そもそもが脱脂と同じタイミングでやらなくてはいけない理由がありませんので、経過をみて必要なら注入だけ後日丁寧に行えば良い。
誤解の無いように言っておくと、脂肪注入という施術自体は素晴らしい手法です。あくまで適応を選び、シコリを作らないように丁寧に時間をかけて行うべきと申し上げています。
”脱脂+同時脂肪注入セット”によるシコリの救済手術も当院では多く行っております。直後の写真だけが綺麗で、数ヶ月後に注入効果が消えて隠されていた脱脂の凸凹あとが浮き上がってきた、もしくは注入しすぎた脂肪がシコリを形成して笑った時に盛り上がってきた、というケースが多くご来院されています。こちらのシコリ除去・修正手術についてもお気軽にご相談ください。
👉下眼瞼のシコリ除去手術の紹介ページ


※脂肪注入ありきの一部のクリニックでは、「どうせ後で(脂肪注入で)足すんだから、脱脂は取りすぎるくらいでちょうどいい」という指導がされているようです。眼窩脂肪の取られすぎによる凹みは、脂肪注入後のシコリよりも厄介です。下腹部や内腿の皮下脂肪は、眼窩脂肪の代わりにはなりません。捨てた眼窩脂肪は2度と戻りません。

 

 

 

 

TOMLINSON, FRED B., and LESLIE M. HOVEY. "Transconjunctival Lower Lid Blepharoplasty for Removal of Fat." Plastic and Reconstructive Surgery 56.3 (1975): 314-18. 
より画像引用。

昔からある手術です。
”切らないクマ取り”は嘘ですね。しっかり切ります。

1結膜切開

下まぶたをひっくり返して瞼板下の粘膜を1.5cm程度切開します。

2眼窩脂肪切除

下眼瞼牽引筋腱膜(LER)を切開し、眼窩隔膜前面まで丁寧に剥離をすすめ、眼窩隔膜の小切開を行います。内側・中央・外側の3区画からあふれ出してきた脂肪をバランス良く切除して行きます。バイポーラーを使用して入念に止血を行い、術後の血腫を予防します。

3閉創

止血を確認後、眼球側に縫い目が露出しない方法で吸収糸を使用して縫合します。

治療の特徴 

項目 説明
施術時間 約15~30分
麻酔 局所麻酔(+笑気麻酔)
ダウンタイムの目安 数日〜1週間程度のマスクで隠れる程度の軽い腫れ、内出血
副作用(リスク) 軽い腫れ・内出血・左右差などの可能性
その他 ・コンタクトレンズは1週間後から
・洗顔、化粧は当日からOK

 

★★裏ハムラ法


皮膚の余りが少なく、目の下の溝がしっかり目立つ方におすすめの手法です。
上記の脱脂術と同じく下まぶたをひっくり返して裏側粘膜(結膜)を切開するアプローチになりますので、お顔の表面には切開線が入りません。
脱脂術とは異なり、健康な眼窩脂肪を捨てないでしっかり利用しようというコンセプトになります。

目袋のふくらみ(=眼窩脂肪ヘルニア)を溝(ティアトラフなど)に埋め込んで、凹凸を修正します。
フィラー注入や単純な脱脂では限界がきてしまう最大の理由が、眼窩を取り囲む靭帯になります。皮膚と骨を直接つないでいる強固な線維性の組織で、いわば壁のようにストッパーの役割を果たしているため、皮膚の弛緩や眼窩脂肪の飛び出しと相まって深い溝を形成します。外科的にしっかりと靭帯リリースと脂肪・隔膜の再配置・固定を行います。加えて硬い膜組織であるCPFによる補強もしっかり行っています。
見えない場所だからこそ、手を抜かずに誠実に内部処理すべきだと思っています。色々な手法があると思いますが、少なくとも当院の裏ハムラでは眼窩脂肪を捨ててごまかすようなことはせず、全ての健常組織を再利用しています。

眼輪筋の血流が開放されることで、鬱血によるクマの改善も期待できます。経結膜下脱脂法のアプローチにもうひと手間追加することで、素晴らしい効果が得られます。
何よりも貴重な脂肪組織を捨てずに再配置することで健康的な頬のふくらみ、目の下の溝を改善することが可能です。脱脂のデメリットの一つである”上眼瞼の窪み目”になることもありません。

顔の表面を切らないのはメリットですが、小じわや皮膚のたるみを切り取ることはできません。他院症例を見る限りでは40〜50歳代以降で皮膚の余り、たるみ、小じわが強い方には長期経過が悪いようです。他院裏ハムラ後たるみ修正相談(早い方では術後3〜5年)という患者様が多くご来院されます。
これが裏ハムラという術式の限界なのだろうと思います。私はご年配の方には基本的にお勧めしません。

 

個人的な見解でありますが、老化ではなく遺伝的・骨格的な問題で
子供の頃から大きな目袋や深い溝でお悩みの若い方に最も適応があるような気がします。
当院では30代前後の患者様が最も多く、「症例が一番好みだった」とご来院いただきます。
のっぺりと平坦にならない仕上がりを心がけています。
BR CLINIC GINZAの裏ハムラ法は、ご自身のポテンシャルを最大限活かした綺麗な涙袋の温存美しいくびれで定評があります。

当院では吸収糸による内固定法を採用しており、抜糸は不要です。
外固定法(頬の皮膚に穴を開けて、ナイロン糸が外に垂れ下がった状態で1週間過ごす方法)は術者にとってはお手軽ですが、糸をピッと抜いてしまった後の長期持続効果が不安です。再配置した眼窩脂肪が、1週間程度で強固な癒着が得られるとは考えにくい。内固定法は数段難易度が上がり手間もかかりますが、当院では長期安定性を重視して内固定法にこだわっています。
煩わしい術後テーピングも行なっておりません。翌日からすぐに洗顔・シャワーもOKです。

 

裏ハムラ法の内部処理はブラックボックスですから、残念なことに”やったふり”手術も散見されます。
他院修正手術で開けてみると、裏ハムラ法で料金を取っていながら実際は脱脂術を行ったもの、メリハリを作る技術が無いために内緒で勝手に術中ヒアルロン酸注射を行うもの(いずれ無くなります)など、昨今の裏ハムラブームで低品質な手術や悪質なケースが明らかに増加しています。
執刀医選びは慎重に行って下さい。

 

※裏ハムラ法の手術適応年齢について
当院では適応年齢をせいぜい40歳前後までとさせていただきます。少なくとも50歳以上には行いませんので、他院での施術をご検討下さい。
(当院では、ということです。高齢者に裏ハムラを行う施設が間違いという意味では断じてありませんので誤解のないようにお願いします。)

 

 

 

 

【術前/術後1週間】
若くても骨格的にお悩みの方は多いです。
元々かわいい顔をしているのに、やつれて見えて損をしていました。
目元の印象って大事です。ほんの少しだけお手伝いさせていただきました。
健康な眼窩脂肪をわざわざ捨てるのはもったいないですよね。

 

【術前/術後1ヶ月】
平坦な仕上がりよりも、美しいくびれ・オージーカーブを作成するのが院長の好みです。
眼窩脂肪は一切捨てませんので、上まぶたが窪み目になりません。

 

【術前/術直後】
眼窩脂肪に埋もれて隠れていた涙袋が綺麗に出てくるような処理を行なっています。
ご自身の涙袋のポテンシャルを自然に生かすようにしています。

【術前/術直後】
眼窩脂肪を全く捨てることなく、全て移動と再配置をすることで上顎〜頬の健康的な膨らみを作れています。
生着率の不安定な脂肪注入は必要ありません。


術後の腫れ、内出血の程度をご覧いただきましょう。
左から【術前・術直後・術後1週間】となります。

靭帯剥離等しっかり内部処理していますので、強めの腫れは当日夜から始まり48時間程度は起こると思ってください。
手術を含め3日程度お休みを取っていただければ十分です。



★裏ハムラ法の症例写真は院長Instagramもご参照ください。

 

1結膜切開

下まぶたをひっくり返して瞼板下の粘膜を2cm程度切開します。

2靭帯処理

眼輪筋と眼窩隔膜の間を眼窩下縁まで丁寧に剥離を進め、深い溝の原因となる靭帯(Tear trough ligament, Orbital retaining ligament)の処理を行います。当院の手法では、裏ハムラの限界に挑んで内側の気になる溝までかなりしっかり目に処理を行いますので3日ほど腫れますが、完成したときの仕上がりが違います。

3眼窩脂肪の再配置

眼窩隔膜を下縁付近で切開・開放し、眼窩脂肪をバランス良く眼窩下縁骨膜に敷き詰めて縫合します。余剰の眼窩脂肪も極力切除せず、しっかりと縫い付けに利用します。ここも他院と違うこだわりのポイントになります。さらに硬い膜組織であるCPF前葉による補強もしっかり行っています。左右のバランスを整えて頬のふくらみなども調整していきます。

4閉創

止血を確認後、眼球側に縫い目が露出しない方法で吸収糸を使用して縫合します。

治療の特徴 

項目 説明
施術時間 約40~60分
麻酔 局所麻酔(+笑気麻酔)
ダウンタイムの目安 約3日間の腫れと約1週間のマスクで隠れる程度の軽い内出血
(高齢者や再手術症例では長引くことがあります)
副作用(リスク) 術後の腫れ・感染・血腫・結膜下出血・結膜浮腫・結膜炎・左右差・外反・内反・知覚鈍麻
その他

・コンタクトレンズは1週間後から
・洗顔、化粧は当日からOK

 

★★★ハムラ法
(当院オリジナル変法)


睫毛下切開アプローチによって皮膚のたるみ取り、目袋の改善、溝の改善、すべてを広範囲にしっかり行います。靱帯を処理して深い溝を改善して、眼窩脂肪を捨てること無く移動して目の下の綺麗なラインを形成する、難易度の高い手術です。


まつげの生え際ギリギリを切りますので傷跡は目立ちません。他院修正症例で睫毛から離れた切開線が目立つケースがありますが、これでは表ハムラの意味がありません。当院では正しい切開デザインに加えて縫合技術と長年の経験によりかなり傷跡が目立ちにくい工夫をしています。
加齢による皮膚弛緩を伴う方、目袋のふくらみが重度のケースに適応があります。30代くらいの患者様でも、目の際の小ジワや折りジワが気になる方には人気の施術です。数mm幅の皮膚切除でシワが伸びてすっきりする場合が多いこと、若い方の仕上がりが綺麗なことで当院の表ハムラ法は定評をいただいております。

”全切開”を行うことのメリットは余剰皮膚切除ができることの他に、裏ハムラとは比べ物にならない圧倒的術野の広さを得られることにあります。広範囲に及ぶ脂肪再配置や眼窩隔膜・CPFの補強処理を行うことができます。目頭から目尻まで、ほぼ全周にわたる靭帯や筋肉、骨膜処理をしっかり行うことが可能です。
さらに表ハムラ法では、眼輪筋を利用した涙袋形成術や、頬を真上の垂直方向に引き上げるミッドフェイスリフトなどの追加処置が可能となります。

この表ハムラ法、熟練した術者が適切な手術を行えば素晴らしい結果が得られます。しかし術者によって仕上がりやダウンタイムが全く違う手術では無いかというくらい医師の技量が反映される手術です。作業工程が多いため、術者のこだわりで仕上がりは大きく異なります。
名前が同じ”表ハムラ法”でも施設や医師によって完全に別物といえる施術が存在しています(実際、これが大きな問題なのです。私も仕方なく”表ハムラ法”と表記していますが)。高難易度手術ですから執刀医選びの際は医師の経歴や資格などもしっかり見てご検討ください。他院修正手術も多数行っておりますが、ひどい失敗症例や靱帯処理すらしてない手抜き内部処理によるもの、内緒で注入処置を行い凹み変形をごまかしたものなど、悪質なケースがこの数年で明らかに増加しています。

 

 

当院の表ハムラ変法の特徴

「吊り目変形」「目が小さくなる」「外反変形」「涙袋が無くなる」「目の下が平坦になる」など、従来の表ハムラ法のネガティブな部分を克服します。
以下に詳しくご説明していきます。

 

”整形感”のない自然な仕上がりを信条としています
間近で見ても切開手術したとは気付かれないくらいの自然な仕上がりを心がけています。
適切な靱帯処理と眼窩脂肪の移動再配置によるティアトラフによる大きな目袋の改善という従来の”ハムラ法”のコンセプトはしっかり踏襲しつつ、こだわりの要素を盛り込んだハムラ”変法”となります。
当院の表ハムラ変法は高齢者のための若返り手術というよりも、下眼瞼から頬にかけての美しい形態や輪郭を造形する「下眼瞼の形成手術」だとお考え下さい。むしろ若い方に良い適応があります。基本的に他院の(従来の)ハムラ法とは別物ですから、常識にとらわれずに気軽にご相談ください。少なくとも当院では20~30代の症例数はかなり豊富です。

 

涙袋を温存し、自然で綺麗なカーブ(くびれ)を作成します
従来のハムラ法といえば、目の下の自然なくびれが無くなって平坦になり、涙袋が無くなるのが当たり前でした。
当院の新しい手法では、ご自身の涙袋を温存して綺麗なくびれを作成します。眼輪筋線維の束および支配神経を温存することで、笑ったときにふっくらと盛り上がる”生きた涙袋”を再現します。サイズ・形・自然な左右差は、あくまでもご自身のポテンシャル次第となります。

 

吊り目変形になりません
外側骨膜への吊り上げ操作(外眼角形成術)はクラシックなハムラ法の手法ではルーチンとして必ず行う操作ですが、私はあえてこれを行いません。確かに小じわがパツンと伸びて綺麗になりますが、外側への吊り上げにより下まぶたのラインが直線に変形して吊り目になり、目が小さくなるなどの弊害が大きいからです。ハムラ法は昔から好きな手術ですが、目の形を変形させないように改善したいと強く思ってきました。目の変形を極力無くして女性らしい自然なカーブを残すのが私の方式です。

 

くぼみ目になりません
ボリュームや形調整のために眼窩脂肪の一部を除去することも一般的なハムラ法では行われていますが、私は一切行いません。広範囲にしっかり扇状に縫い付けて使い切ります。脂肪は財産です。誰しもがいつか加齢により眼窩脂肪全体が萎縮して窪み目になってくるのです。有効活用できる技術があるならば、ご自身の健康な組織を積極的に捨てる理由はありません。眼窩脂肪は無理に引き出さず、むしろ少し還納(戻すこと)させることでくぼみ目も極力改善するようなイメージで行っております。安易に脱脂などせず、何十年先も安心な手術なのか考えて行っています。形成外科専門医・JSAPS専門医である私のこだわりです。

 

長期経過も安心です
眼窩脂肪、眼窩隔膜、CPF(厚い膜)などの骨膜固定に関して、通常の2倍程度(10〜15箇所程度)縫合固定しています。内部処理の工程を細かく多く行うことで長期安定性と細かく美しい形態が得られます。また靱帯の断端も、切りっぱなしではなくしっかりと縫合して再建処理を行っています。将来の老化予防のためにしっかり基礎工事を行います。

 

きずあとが極めてわかりにくい
特注の極細糸を使用して顕微鏡で丁寧に縫合します。切って縫う以上きずあとが消えるということは理論上ありえませんが、術後数週間でノーメイクでも切開手術をしたとは気づかれない程度に回復することが多いです。きずあとさえ問題にならないのであれば、広範囲に基礎工事が可能なこちらの手術が一番長期満足度は高いと言えるでしょう。

 

睫毛キワの小じわが解消されます
若い方でも訴えの多いところです。数mm幅の皮膚切除で、睫毛キワの小じわは綺麗に改善します。
しかし当院では目の形の変形や外反を防ぐため、年齢なりの多少のしわは取り過ぎずに残す方針です。変形が嫌なのでシワも引っ張りあげません。ですから一部の高齢患者様とは相性が悪いかもしれません。たるんだ皮膚を多めに切り取ってほしいというこだわりが強い高齢の方は、他院での施術をご検討ください。

 

 

 イラスト説明・症例写真



Hamra ST. Prevention and Correction of the``Face-lifted''Appearance. Facial plastic surgery. 2000;16(03):215-30. より画像引用

左図のように脂肪は捨てません。右図のように頬の凹みに広げて縫い付けます。
せっかくのボリューム、健康な組織、捨てるのもったいない。
”山を崩して谷を埋める”手術になります。

 


Hamra, Sam T. "The Role of the Septal Reset in Creating a Youthful Eyelid-Cheek Complex in Facial Rejuvenation." Plastic and Reconstructive Surgery 113.7 (2004): 2124-41. より画像引用
脂肪だけでなく、眼窩隔膜も広げて修復します。平らに”リセット”しましょう。

Hamra, Sam T. "The Role of the Septal Reset in Creating a Youthful Eyelid-Cheek Complex in Facial Rejuvenation." Plastic and Reconstructive Surgery 113.7 (2004): 2124-41. より画像引用
目の下の深い溝を開放し、”眼窩脂肪の再配置”で若々しく健康的な頬のカーブを作成しましょう。
脂肪を注入する必要はありません。


【術前/術直後】
若い方でも皮膚のたるみが気になる方には良い選択肢の一つとなります。

 

 


【術前/術後3ヶ月】
大きな目袋が改善しました。ここまでのサイズですと術中の処理で一部の眼窩脂肪が捨てられることが多いと思いますが、私は捨てません。
しっかり展開して満遍なく広く骨膜に縫い付けます。

 

 

【術前/術後3ヶ月】
実は色クマもかなり改善することが多いです。
靱帯や筋肉の丁寧な処置により、皮膚の下にある眼輪筋のうっ血(血液の流れが滞ること)が解消されます。

 

【術前/術後3ヶ月】
裏ハムラ同様、斜位での美しいオージーカーブにこだわります。メーラーリフトを追加するとさらに美しさは際立ちます。綺麗な”くびれ”ができていますが、裏ハムラと同様に眼窩脂肪は一切捨てずに再配置して補強の縫合を行っているだけですから上眼瞼が窪み目になる心配もありません。元々ある健康な脂肪組織を捨てたり足したりする必要が無いのです。合理的だと思いませんか。
きずあとの残り具合も参考になさってください。他人が見ても、切開したとは思われないでしょう。

 

【術前/術後3ヶ月】
若い患者様ですが、睫毛生え際の小ジワ、折りジワが気になっていました。
これはレーザー、ボトックス、裏ハムラでは解決しません。
数mmの余剰皮膚切除で、すっかり雰囲気が変わります。
丁寧に縫合処理を行えば、きずあとも気になりません。

 

★表ハムラ法の症例経過コラムもご参照下さい。
※院長コラム:ハムラ法の術後経過を7日間連続で追ってみました
※院長コラム:ハムラ法の術後経過を7日間連続で追ってみましたVol.2

 

★表ハムラ法の他の症例写真は院長Instagramもご参照ください。

 

 

 

 

 

 

1皮膚切開

睫毛の下ギリギリと、目尻のしわのライン数mmを切開します。
瞼板前眼輪筋をしっかり温存し、眼輪筋の下に入り剥離を進めます。
当院では、涙袋を残すため眼輪筋は完全に温存します。

2靭帯処理

眼輪筋と眼窩隔膜の間を、眼窩下縁まで丁寧に剥離を進めます。
眼輪筋起始部から眼窩周囲の靭帯(Tear trough ligament, Orbital retaining ligament)まで処理を行います。脂肪再配置のための下地を作成します。
この工程にかなりこだわってしっかり処理しますので術後3日間強めに腫れますが、完成時の仕上がりのクオリティが違ってきます。

3脂肪再配置

眼窩隔膜(Orbital septum)を下縁付近で切開・開放し、あふれ出てくる眼窩脂肪をバランス良く眼窩下縁骨膜に敷き詰めて縫合します。”山を崩して谷を埋める”操作です。ミッドフェイスの形状・ボリュームを意識して綺麗に整えます。余剰脂肪は切除せず、極力温存します。隔膜も再縫合して補強を行います。さらに硬い膜組織であるCPF前葉による補強もしっかり行っています。

4その他、必要に応じて

必要に応じて涙袋形成・眼輪筋弁による吊り上げ縫合(治療が必要な場合のみ)・頬脂肪の引き上げ・骨膜リフトなどの処置を行います。

5閉創

丁寧に細かく縫合していきます。術直後からの仕上がりの綺麗さで定評があります。

治療の特徴 

項目 説明
施術時間 約70~90分
麻酔

局所麻酔(+笑気麻酔)

ダウンタイムの目安

術後より3~5日間、まぶた周りに強めの浮腫(むくみ)と軽い内出血
1週間後の抜糸の頃には8~9割程度改善して、マスクやコンシーラーで隠れる程度の軽い腫れと内出血跡
数週間の軽いむくみ・抜糸後の一時的な外反(特に高齢者)

副作用(リスク)

術後の腫れ・感染・血腫・左右差・結膜下出血・結膜浮腫・外反・三白眼・内反・知覚鈍麻など(高齢者ほどリスクの発現率が高く、ダウンタイムは長引く)

その他

・縫合部以外のお化粧は翌日からOK
・洗顔は翌日からOK

 

※術後の一過性の外反(アカンベー症状)について
カウンセリングでもご質問の多いところで、他院修正相談でも少なくない症状ですので、詳しくお話しましょう。
まず結論から申し上げると、ハムラ法程度の手術では、ほとんど起こることはありません。ご安心ください。
すべての傷には治る過程で一時的に縮む時期があります。下眼瞼から頬部を大きく剥がす手術では、この縮みが周りの組織を引っ張ることで、【外反】や【三白眼】を起こすことがあります。この状態を術後拘縮と言います。これは手術直後から起きることはなく(直後からアカンベー状態なら、皮膚の取り過ぎやタレ目形成の引き下げ過ぎなど別の原因があるでしょう)。術後数週間経過してから徐々に起こることがありますが、待っていれば自然に戻ります。程度は様々ですが、起こったとしてもほとんどのケースで自覚しない程度です。

高リスク群は、
・50代以上の高齢者
シコリ除去手術
・他院修正手術
・脱脂などの下眼瞼手術歴がある人
・強めの内出血が起きた場合
です。

拘縮症状は刺激を加えることで悪化します。だから術後はできるだけ患部を触らないで安静にお過ごしください。
マッサージや温熱療法などで毎日刺激を加えた方が、外反症状を通常よりも悪化させてくることがあります。神経質で心配性な高齢者に見られがちですが、特に術後半年間は物理的な刺激はお控えください。

 

 

同時に行うことが多い人気の施術

  • メーラーリフト 
    頬正面のやわらかい部分、ほうれい線に覆い被さる頬脂肪体および筋膜を垂直に挙上して眼窩下縁骨膜に吸収糸でしっかり縫合固定します。人気の理由は、吊り上げ効果というよりも近い将来に必ず訪れるブルドッグのような頬前面の下垂の”予防”効果です。表ハムラの時にしか垂直に引き上げるチャンスはありません。表ハムラでの追加内部処理となりますので余計な切開は増えません。ダウンタイムも伸びません。 当院の手法はリフトアップというよりも「老化を緩やかにするための固定術」とお考えください。実際のところ挙上効果はせいぜい5mm程度ですし「メーラーリフト」というより「メーラー固定術」に近いです。また、これをすることで逆に頬が緩みやすくなるという事もありえません。ご安心ください。
  • 骨膜リフト 
    主に頬骨外側の骨膜下を剥がし、頬軟部組織を土台からリフトアップします。表ハムラでの追加内部処理となりますので余計な切開は増えません。メーラーリフトと組み合わせることによってしっかりした効果が得られます。
  • 頬やマリオネットライン、口横の脂肪のもたつきに対するスレッドリフト 
    ダウンタイム期間を合わせることができるため、糸リフトが初めての方もお試しで人気です。
  • 埋没法・目頭切開などの軽い上眼瞼手術
  • 眉下切開たるみ取り手術 
  • 注入異物除去手術

★★★★下眼瞼フルコース(ミッドフェイスリフト)

表ハムラ+メーラーリフト+骨膜リフトの組み合わせです。

よくあるご質問

ハムラ法って術後何ヶ月も腫れますよね?画像検索すると怖い画像がたくさん出てきて。。。

術後6〜8時間経過する頃からリンパ液などの水分が傷を修復するために目の周りに集まってきます。ここから強い浮腫が約3日間続きます。その後急速に水気が引いていき、1週間後の抜糸の時点ではほんのり腫れている程度まで回復します。内出血は吸収が始まり茶色から黄色に変わっていきます。化粧やマスクで隠れます。数ヶ月腫れが引かないというのはちょっと考えにくいですね。しっかり丁寧に手術を行えば、そんなことはないと思いますよ。術者の腕で術後経過は結構違うと思います。ただし高齢者はしっかり腫れますしダウンタイムは長く続きます。すっきり早く直ることはありません。

ハムラ法はアカンベーになるのが怖くて躊躇してしまいます。

他院修正症例で見られますが、皮膚の取られすぎや内部固定で下に引っ張りすぎなどの術中のさじ加減かと思います。経験値が必要な部分です。術後一過性の外反はありえますが、残存することは極めてまれです。(※目の下の異物除去手術を組み合わせた場合は、術後拘縮により一過性の外反が起こることがあります。これはハムラによるものではありません。)

ハムラ法の他院カウンセリングで、涙袋は無くなると思ってくださいと言われました。やはり無くなりますか?

当院では温存しています。

ハムラ顔と言われるような吊り目になりますか?

当院ではなりませんのでご安心ください。

ハムラはリガメントを切るので将来たるむと聞きました。

たるまないと検証した論文があります。ご安心ください。また当院の手法では切ったリガメントは放置せず再度縫合して強化しています

症状がひどくなるまで、またはある程度歳をとるまで手術は待った方が良いでしょうか?

若い時ほどリスクが少なく、仕上がりや術後経過が良いです。綺麗でいられる時間も長いですよ。”酷くなるまで待つ”というのは個人的にはおすすめしません。長く待った分リターンが大きいということは無く、リスクが増えていきます。

ハムラは一生に一度しかできないと聞きました。

丁寧に行えばそんな事はありません。将来追加手術も可能です。

ハムラ法での脂肪の定着率はどのくらいでしょうか。

これもよくあるご質問ですが、脂肪注入のような一度体から切り離した”移植”でなく、血流を分断していない”移動”なのです。ほぼ全て定着すると思っていただいて構いません。脂肪注入と違って、脂肪が壊死してシコリになることもありません。

どの術式を受ければ良いか悩んでいます。

皮膚のたるみ次第かと思います。アカンべにならない程度に目の下の皮膚を指でつまめるくらい余っていて、もしそれも取りたければハムラ法がお勧めです。その他にもふくらみの程度、皮膚の小じわ、仕事や生活のバックグラウンド、ダウンタイムをどれだけ取れるか、様々な要素があると思います。カウンセリングで一緒に決めましょう。表裏どちらでも問題なく対応しますのでご安心ください。

上のまぶたが窪み目です。脱脂で眼窩脂肪を捨ててしまうのは不安です。

すでに窪み目の方は脱脂術はおすすめしません。将来さらにやつれる可能性があります。 ハムラ法または眼窩隔膜の補強手術で眼窩脂肪を元に戻してあげるのがむしろ良いと思います。しわの原因となっている靭帯の処理は別で必要ですから、ハムラに組み合わせるのがおすすめです。

ハムラで外眼筋(下斜筋や下直筋)を切断してしまって複視などの障害が残る可能性があると聞きました。とても怖いです。

昨今のクマ取りブームで、全国で色んなレベルの医師が執刀しています。いままで聞いたことのない事故の一つです。丁寧に行っていればまず起こり得ないだろうというくらいの確率かと思います。いまのところ当院では一例も経験がありませんが、今後も丁寧な手術を心がけ、万に一つも起こらないように気をつけていきたいと思います。

注入異物除去とハムラ法を一緒にできますか?

おすすめしています。人気の組み合わせです。

手術中の痛みが心配です。知り合いが他院のクマ取りで引っ張られて地獄のように痛かったと聞きました。

それは単純に麻酔が効いてない状態で手術されているだけですね。しっかり麻酔は効かせます。ご安心ください。

手術の効果はどのくらい続きますか?

ハムラ法は”基礎工事”のような手術ですから、基本的にはずっと綺麗だと思って下さい。当然手術したその日から老化は進み皮膚も改めてたるんでいきますが、”補強”をした分、同世代の方よりも明らかに老化のスピードは遅いはずです。経結膜下脱脂法に関しては開けっ放し、脂肪取りっぱなしですからいずれまた脂肪は出てきます。

モニター割引はありますか?

基本的にこちらからモニターをお願いすることはありませんが、ご希望の方は診察時に遠慮なくおっしゃってください。

野本俊一先生に執刀してほしいです。また指名料などはかかりますか?

全例で野本院長が執刀しています。ご安心下さい。指名料などもありません。

 

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BR CLINIC GINZAは、
JSAPS所属の形成外科専門医が、
美の再建(Beauty Reconstruction)を行うクリニックです。

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