コラム

フェイスリフト手術で血腫を防ぐために術中に何をすべきか

 

 

[論文紹介]
・1975年から2020年3月までの英語文献2391本から最終的に48本の文献を厳選したシステマティックレビュー論文。9件の研究がエビデンスレベルII、24件の研究がエビデンスレベルIIIに分類された。残りの研究はエビデンスレベル IV となった。
・周術期の収縮期血圧を100~140mmHgの間で厳密にコントロールすること(ジアゼパムよりもプロポフォールで鎮静した患者の血腫発生率が高い、術後収縮期血圧が141mmHgを超えると血腫発生のリスクが高くなる(エビデンスレベル:IV)、clonidine による血圧コントロールが有用、など)
・tumescent方式による予備浸潤を行うことで血腫の発生率が有意に減少する(21.7%→7.3% )(エビデンスレベル:Ⅲ)
・多血小板血漿やトラネキサム酸の併用(エビデンスレベルⅡ〜Ⅳ)
・ドレーン留置は血腫発生率を減少させないが、漿液腫や皮下出血斑の減少には寄与するかもしれない
・キルティング縫合は血腫や体液貯留の予防になる可能性は若干あるが、色素脱失や凹み変形などを引き起こすリスク、下の構造に損傷を与える可能がある
・(1)周術期の厳格な血圧管理、(2)痛み、吐き気、不安への対応、(3)tumescent液の使用(4)術中トラネキサム酸やPRPの使用、(5)セカンドルック法による丁寧な止血、などのエビデンスに基づく多面的なアプローチが理想的


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開業のバタバタで忙しすぎてコラム更新が遅くなってしまいました。
気づいたらもう前回更新から3週間空いてるのか、あっという間だなあ(-_-;)

 

今回は論文紹介、PRS最新号から、Rhytidectomy =しわとり手術 における血腫予防の話です。
フェイスリフトとかハムラ法とか、要は広く皮膚の下を剥離してシワを伸ばす手術のことで、たるみ取り手術全般は私の専門領域の話で興味があったのでご紹介しました。
手術の特性上、血腫というのはフェイスリフト手術で最も多く起こりうる合併症の一つですね。(ここ専門医試験にも出ますよ!)文献上では発生率15.6%とも言われています。
血腫の膨らみは見た目が美しくないだけでなく、死んだ細胞の塊ですから生体内異物=細菌の温床となるため、可能な限り発生しないように努力すべきなのですね。
ただし様々な技術を組み合わせることによって、発生率を数%以下に抑えることは十分に可能です。

術後血腫が発生する危険因子は、①男性、②周術期の高血圧、③アスピリン(抗血小板薬)の使用など、明確に定義されています。基本的にはこれらを予防する方向性になるわけですが、とは言え男性は手術しないってわけにもいきませんね。本文中でもここについては筆者もスルーでした😁

 

 

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野本俊一(@shunichi_nomoto)

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