コラム

アクアミドや脂肪などの下眼瞼注入トラブルに対する治療戦略

アクアミド(AQUAMID®)はポリアクリルアミドゲル(PAAG)による非吸収性フィラーです。
アクアフィリングのコラムでも少し紹介しましたが、PAAGは他国では使用禁止されている危険な物質になります。アクアミド後遺症の方が案外まだご来院されるので、今更ながらコラムを作成することにしました。

様々な素材、様々な部位の注入物の除去治療を行ってきましたが
最も困難だと思われるのが下眼瞼への注入後遺症でした。

下眼瞼を含むミッドフェイスエリアは薄い膜様組織や支持靭帯、表情筋や脂肪体など様々な構造物がミルフィーユのように積み重なっています。その複雑な構造からTear trough deformityやBaggy eyelid、Mid-Cheek grooveなど老化のサインも多岐にわたります。
ヒアルロン酸に代表される注入治療では、浅層のシワを伸ばすだけでなく、深部注入による輪郭形成や靭帯基部のサポートによる軟部組織のリフトアップなど、さまざまな注入技術が発展してきました。

 

しかし注入自体は簡単ですが、除去するのは何倍もの労力を必要とします。
アクアミドのような非吸収性物質なら尚更です。
また往年のアクアミドに負けず近年トラブルが多いのが注入脂肪です。
上手に行えば大変良い施術だとは思いますが。


以下、手術画像が出てきます。苦手な方はスクロールしないようにしてください。

 

 

皮下の浅い場所、筋層内、眼窩隔膜内、または複数の組織を巻き込んで肉芽腫を形成していることもあります。
いかに解像度の高い画像検査であっても正確な術前診断は難しく、開けてみないとわからないことも多々あります。
順を追って組織をばらして行き、解剖学的にリセットしていくことで摘出手術の標準化を目指してきました。

手間はかかりますが、丁寧にこつこつとやるしかありません。
睫毛下切開から皮膚を剥がし、眼輪筋を剥がし、隔膜を開けて、靭帯を切開して可及的に異物を切除していきます。

 

実際の除去の様子をお見せしましょう。
アクアミドの症例もあとで出しますが、
まずは注入脂肪+FGFが目の下でシコリになったケースをご覧ください。
(実は、クマ取り後の脂肪注入による下眼瞼凸凹の相談が最近急増しています。)


まずは睫毛の下ギリギリから切開して、丁寧に皮膚だけをはがしていきます。

ここは問題なさそうです

 

眼輪筋の下に入ります。

筋肉を貫いて大きい塊がありました。

 

隔膜の上はどうでしょう?

もう一個、膜の上の横たわってました

 

頬部の方は?しっかり見ましょう

ありましたね、こんな深くにも。靭帯を切って初めて出てきました。


反対の目からもしっかり取れました。


傷あとも心配いりません。綺麗に凹凸は改善しました。

 

 

アクアミドは数年経過していても透明なジェル状に留まっていることが多いです。
色々と問題のある素材ですが、比較的取りやすいかなと思います。

開けてすぐ見つけると嬉しい

 

 

別の症例です

なんと眼窩脂肪の中にいました
注射でこんな場所に入れてるってことですよ。怖くないですか?
”注入するのは簡単”なんです。

 

 

ダーマライブとかバイオアルカミドとかは肉芽腫と言って周りにこびりついてて一番イヤなやつです。
古い注入シリコンみたいな感じです。

 

 

 

 

注入異物除去手術はBR CLINIC GINZAの野本俊一まで。
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野本俊一(@shunichi_nomoto)

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